※「クォーツショック」については以下の記事で触れているので、よろしければご覧ください。
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【機械式VSクォーツ式】腕時計の役割を分けたクォーツショック
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腕時計業界には所属グループがある
クォーツショックをきっかけに多くの腕時計ブランドは巨大ブランドの傘下に入りました。
腕時計に関係ない分野のグループも多いため一見流しがちですが・・・実は商品や部品の供給、ブランドの方針に多大な影響を与えています。
今回はそんな「所属グループ」について、紹介したいと思います!
ETA問題でも話題に
※「ETA問題」については以下の記事で触れているので、よろしければご覧ください。
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【ムーブメント供給停止】ETA問題、アフターサービスはどうなる?
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2002年にETA社が出した宣言にて「未完成ムーブメント(パーツ含む)の供給停止」が決定し、2020年1月に供給が完全停止しました。
オーバーホールのパーツや料金に関わってくるため、自分の持つ腕時計のブランドが対象になるか慌てて調べた方も多かったと思います。
所属グループごとに商品やメンテナンスの方針も違うので、知っておくことはとても大切なことなんですよ。
どんな所属グループがあるの?
スウォッチグループ
腕時計のメーカー「スウォッチ」が展開する、世界最大の時計製造グループです。
有名ブランドとムーブメント製造で有名なETA社が傘下にいる為、ムーブメント供給やラインナップ、アフターサービスが安定しているのが特徴です。
リシュモングループ
ファッション、宝飾品、時計等のブランドを保有するファッション企業グループです。
傘下にムーブメント専業のヴァルフリエ社がいますが、各ブランドで自社ムーブメントを作っていることが多く、技術力の高いブランドが目立ちます。
LVMHグループ
ファッション、宝飾品、時計、化粧品等のブランドを保有するルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併したファッション企業グループです。
我が道を行く革新的なブランドが多く、ファッション性と独自開発への強さが目立ちます。
ケリンググループ
ファッション、宝飾品等のブランドを保有するファッション企業グループです。
リシュモン、LVMHと並ぶファッション大手企業グループの一つで、個性的なデザインが光るブランドが傘下にいます。
セイコーホールディングス
「セイコー」を中心に様々なグループを持っている巨大な企業です。
メジャーな「セイコー」の時計から高級腕時計である「グランドセイコー」まで多数の価格帯のモデルを展開しています。
傘下のセイコーエプソンにはオリエントが所属しています。
シチズングループ
日本の時計メーカーである「シチズン」を中心にした企業グループです。
自社ムーブメントの供給もしているので安定感があり、近年は買収も積極的に行う勢いのあるグループです。
- シチズン
- フレデリックコンスタント
- ブローバ
- アーノルド&サン
- アルピナ
ウォッチランドグループ
フランクミュラーやピエールクンツが所属する、時計、宝飾ブランドのグループです。
フォッシルグループ
フォッシルやスカーゲンが所属する、時計、ファッションブランドのグループです。
CVCキャピタルパートナーズ
ブライトリングが所属する、欧州を本拠とする投資ファンドです。
グループに所属しないブランドもある
独立して経営を行う「独立系」と呼ばれるブランドもあります。
自社開発を得意とする、技術力の高いブランドが揃っています。
傘下に別のブランドを持つブランドもあります。(ロレックス傘下のチューダー等)
安定したブランドか確認しよう!
所属グループ内では、ブランドごとに立ち位置を設けている場合が多いです。
方針に合わせてデザインや値段、メンテナンスのルールまで変わることも珍しくなかったりします。
このサイトではそれぞれのブランドについての記事もまとめているので、是非見てみてくださいね。
今後もグループやブランドの動向から目が離せないです!